上大沢のとんど焼き

上大沢のとんど焼き

2019年1月14日、上大沢のとんど焼きが行われました。
お正月に使ったしめ縄や松飾りを持ち寄って、一か所に積み上げて燃やすとんど焼きは、一年の無病息災を願って行われる神事。
地域によって、どんど焼き、左義長、とも呼ばれます。

上大沢のとんど焼きでは、1本の松の木を柱に、竹をくみ上げていきます。
早朝から何時間もかけて組み上げられるそうです。
組み上げた支柱の周囲に持ち寄ったしめ縄などのお飾りを置いていきます。

 
時間になるとその年の年男・年女が集まり、その前で宮司さんによる祈祷が行われます。

 
祈りがささげられたら、年男と年女が火のついた藁を持ち、点火。
点火すると、炎は瞬く間に支柱の頂上まで燃え上がります。

 
次第にあたりには、銃声のような”パーン”という大きな音が響き渡ります。何の音かと思っていたら、竹が熱が膨張してはじける音だそうです。本物の〝爆竹〟です。

 

 
炎がある程度落ち着いてくると、書初めをもちより炎の傍で放ちます。
高く舞い上がるほど、字が上手になると言われるそうです。

 
あれだけ高さのあった支柱も、10分もすればもとんど燃え尽きて崩れ去っていました。
下火になると、各々餅や団子を焼いたり、火を持ち帰ったりして、最後までお祭りを楽しみます。

 
 
とんど焼きの迫力は一度見たら忘れられないものでした。
恐ろしくもあり、神秘的な風景に、魅了されました。
秋祭りの時もそうでしたが、大沢町の神事は毎回とても新鮮で、地域の良さを改めて実感します。
この日は夕暮れもとてもきれいで、素敵なお正月の終わりを迎える事ができました。

(記・写真/太田 萌子)

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