北区のお米はどうしてこんなに美味しいの…
秋の爽やかな風が流れ、収穫に感謝する秋祭りが近づく頃、FARM CIRCUS周辺にも黄金色に色づく田んぼがたくさんあり、毎日稲刈りをしている様子を目にします。
六甲山の裏側にある神戸市北区は、谷間に田畑が広がり、昼夜の温度差が大きく、また、粘質がかった地力のある土壌という地域の特性を活かして多くの農家が米作りを営んでいます。
粘り気のある土壌は、栄養を逃さないので、お米にしっかり栄養を送ることができるので、もちもちとした食感で甘味のあるお米になります。
今回は地元大沢町にある、中大沢営農組合の皆さんが稲刈りをしている様子を取材しました。
【中大沢営農組合について】
(坂井さん)
営農組合とは、農業生産の一部あるいは全部を集落単位で実施する組織のことです。
中大沢営農組合設立は平成4年。30年以上の歴史があります。
現在の会員は36名ほどで、集落のほとんどの方が加入されています。
組合設立に至った経緯は、何と言っても後継者不足、機械への投資と個人の負担が増える一方だった状況を打破するためです。
農家さんが米作りを続けられるように考えられたこの仕組みは、中大沢独自のもので、とても画期的だと思いました。
続いて、実際に稲刈りの現場に案内していただきました。
【稲刈りの様子と農家さんたち】
神戸市で栽培されている品種は、コシヒカリ、キヌヒカリ、ヒノヒカリ、酒米の山田錦です。
中大沢営農組合では、コシヒカリ、キヌヒカリ、酒米を栽培しています。
弓場さん、辻さんは、兼業農家さん。
この日は有休を使って稲刈り作業をされていました。
弓場さんが管理している田んぼは合わせて6反(1反は約991.7平方メートル、約300坪)あり、6反の広さを1日で稲刈りされ、収穫量は30㎏単位で75~80袋になるとのこと。
【営農組合の作業所にお邪魔しました】
こちらの作業所では、個人ごとに乾燥が出来るよう、日々黒板にて管理しています。
5台ある乾燥機は、何と129石(1石650㎏)を乾燥できるとのこと。
乾燥される籾は、9月10月の二か月間で約80tにもなります。
収穫したお米は、乾燥→うすすり機→くず米おとし→色彩選別機→計量(袋詰め)の工程に分けられます。
詳しく説明していくと、、
乾燥機で乾燥したお米は、うすすり機にて籾殻をはじき、くず米をおとしていきます。
そして最新型の色彩選別機で6種(カメムシ、籾、石、焼け米、乳白米、青未熟)を一瞬ではじきます。
酒米の場合は、乳白米を除いた5種に設定変更し、選別を行っています。
(この最新型の色彩選別機の価格は何と300万!)
その後、30㎏ごとに計量していきます。
計量した米袋は重いので、楽だ君に載せて、高さを調整し積み上げ、移動します。
(農家さんの腰を守る”楽だ君”)
計量後は、出荷米、保有米に振り分けます。
作業所には様々な機械が揃っていますが、機械のメンテナンスは、ある程度は自分たちで行うそうです。
実際にお米を収穫した後の工程をみることが出来ました。
【お米は素晴らしい】
(収穫しながら稲藁を粉砕。畑のこやしに)
昔は各家庭で手作業で行っていたことですが、機械の性能向上とともに進化し続けています。
営農組合の取材を通して、米作りがいかに大変で、大沢町にも後継者不足の問題が深刻で、里山としての田んぼをどうやって守り続けるのか、様々な課題を地域の方々で、力を合わせていることが営農組合の活動に繋がっています。
耕作放棄地にせず、当たり前のように、兼業農家として米作りを続ける。
「地域のため」と話す姿に、胸が熱くなりました。
より一層、農家さんに感謝して、ご飯をいただきたいと思います。
FARM CIRCUSの直売所では、コシヒカリ、キヌヒカリの新米を販売中です。(ヒノヒカリは11月頃です)
ふっくら炊き上がったご飯は、艶々に輝き噛めばお米の一粒一粒に甘みを感じます。
ぜひ、美味しい新米をご自宅でお楽しみ下さい!
※記事は取材当時2023.9.20時点の内容となります。
【協力:中大沢営農組合 / 記・撮影 FARM CIRCUS】