『明治に創業。地元で愛され続けている、ナチュラルでヘルシーで安心安全な共進牛乳の牛乳』

『明治に創業。地元で愛され続けている、ナチュラルでヘルシーで安心安全な共進牛乳の牛乳』

明治時代が始まった1868年、兵庫県では大きな変化がありました。神戸港の開港です。
それまで“兵庫の津”として栄えていた現在の神戸港は国際貿易港として栄え、
神戸には西洋の文化が多く入ってきました。
そして次第に、現在の北野異人館街や旧居留地のエリアをはじめ、外国人が行き交う街となりました。

開港から23年が経過した明治23年、一人の女性が神戸市の街角で牛乳販売店を創業しました。
その牛乳販売店こそが、本日ご紹介する共進牛乳の前身です。

母乳の出ない母親の助けになるように、酪農家から乳を買って分け与えていた事をきっかけに始まったのだそう。
それから130年余りたった今でも、地元の人に愛され続けています。

国際貿易港として開港した、神戸の街で。

神戸港開港の影響で西洋の食文化が発展していた神戸の町では、
外国人居留地を中心に牛乳文化も発展していきました。
そうした背景もあって牛乳はより人々の生活に浸透していったそうです。

昭和に入り共進牛乳は乳牛の飼育飼料の栽培をするため、
神戸の本社から少し離れた小野市内に牧場を開設しました。

さらにその後、同市内で5万坪もの土地を開墾し、牧場を移設。
数年後には牛乳処理のための工場も建設され、今日まで牛乳の製造が行われています。
 

共進牧場では、現在は約100頭のジャージー牛が放牧されています。
広大な敷地に牛が行き交う光景は、なんとも長閑。
自由に見る事ができるそうなので、ぜひ一度見に行かれてみてはいかがでしょうか。

隣接する工場には毎朝、兵庫県をはじめ全国から搾りたての新鮮なミルクがタンクローリーで運ばれ、
一日に約110トンもの牛乳が作られています。

運ばれてきた生乳がおいしい牛乳になるまでの工程は、実に複雑。
検査、清浄化、冷却、均質化、殺菌などの作業が何度も繰り返され、丁寧に処理が行われています。
(詳しくは共進牛乳の公式HPで公開されています)

こうした複雑な工程を経て製品を作っておられるのは、共進さんの理念に基づいての事。
『ナチュラルであること、ヘルシーであること、安全で安心な製品であること』
共進さんはずっとこの言葉をモットーとして掲げ、一番の基準にしてこられました。

その言葉に疑うことなく、ミルクの美味しさが活きた“ナチュラル”な味わいの、
栄養価が高く“ヘルシー”で、“安心安全”な牛乳や乳製品を届けてくださっています。
 
 

安心安全でおいしい牛乳と届けたいという、徹底した思い

ところで神戸のお住まいの方には、こちらの牛さんのマークに
なんとなく見覚えがあるのではないでしょうか?

それもそのはず。
共進牛乳は学校給食や病院でも飲まれているそうです。
安全への信頼の高さがうかがえますよね。

「私共の製品は学校給食や病院でも使っていただいていますが、そうした方のお口に入る商品なので、
毎日製造から検査、出荷は慎重に行っています。
一日でも事故のようなことを起こしてしまうと一気に信用を無くしてしまう。
だから従業員にも徹底して、安心安全でおいしい牛乳を届けられるように、というのは常に心がけています。」
そう話してくださったのは、今回お話を伺った品質管理室 室長の森本さん。

共進牛乳はこれまでに、衛生管理優秀事業所として兵庫県社保健所から表彰されたり、
食品衛生優秀事業施設として厚生大臣賞を受賞されたりと、安心安全への取組は折り紙付き。

従業員お一人お一人が安全への配慮を徹底なさっているからこそ、
共進牛乳の商品はお客様から信頼され、愛されているのですね。

直接お届けする事を、今でもずっと大切に

今では多様で高品質な乳製品を製造しておられる共進さんですが、共進さんのルーツは宅配牛乳です。
スーパーマーケットやコンビニがない時代には、ご自宅まで一軒一軒牛乳を届けてました。
そんな共進さんだからこそ、今でも変わらず“直接お届けする”という事をとても大切にされています。

パン屋さんや喫茶店、製菓のメーカーさんなど、色んなお客様がいてそれぞれ必要な商品は異なります。
例えばFARM CIRCUSでは六甲ミルクのソフトクリームを販売していますが、
そのためには六甲山麓のミルクが必要です。
製菓店では産地指定のミルクが必要になる事もあります。

直接お届けしてコミュニケーションを築く事でお店のニーズに柔軟に対応し、
信頼関係を築いておられるのです。

「商品はやっぱり、直接商品を渡して色んなお話をさせていただくという関係が大切です。地元密着で色んなお客様の声を聞きながら、これからも商品を作っていきたいです。」と代表取締役社長の中尾さんは話していただけました。(写真手前)


 

牛乳は純完全栄養食品

牛乳の栄養といえばカルシウムとばかり思いがちですが、実は栄養バランスがとても優れていて、
純完全栄養食品だと言われています。

生命維持のために必要不可欠な三大栄養素である「タンパク質、脂質、炭水化物」に加え、
日々の食生活で不足しがちな「ミネラルやビタミン」も豊富に含まれています。

現代の日本人は毎日牛乳1本分のカルシウムが不足していると言われているそうですが、
牛乳を飲む事でその他の栄養素も効率よく摂り入れる事ができるわけです。

でも時々、牛乳を飲むとお腹を壊してしまうから飲めない、という方もおられます。
それは「乳糖不耐症」といって、乳糖を消化する事ができない体質によるものだそうです。

しかし、そうした方もヨーグルトだと問題ありません。
ヨーグルトは発酵する事によって乳糖が分解されているので、
体内で乳糖を分解する必要がなくお腹が痛くならないのだそう。

でも牛乳と同じような栄養素が入っているので、毎日100~200g食べると腸内の細菌が活性化して、
胃腸が良くなるそうですよ。
 

変わらず愛され続ける、ということ

昨年創業130周年を迎えられた共進牛乳。
長い歴史の中で、絶えず人々の健康と生活に寄り添ってこられました。
地元に根付く企業としても親しまれていて、従業員さんの中では親子でお勤めの方もおられるのだとか。

「『どうせやったら共進の牛乳使おう』と手に取っていただくのはなかなか大変なことです。共進というブランドを地元の皆さんに愛していただいて、より多くの方に知っていただけるような商品作りを考えています。
多様化している健康社会の流れを汲んで、健康でおいしさにこだわった、共進ブランドに合った商品を作っていきたいと思っています。」

ナチュラルであること、ヘルシーであること、そして安全で安心な製品であること。
地元の人に愛され続ける秘密には、昔から変わる事なく大切にしてこられた想いが込められていました。

共進牛乳の工場や牧場は、見学もできるようです。
ジャージーソフトクリームも食べられるレストランもあるそうなので、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。

<共進牛乳さん公式HPはこちら>

おまけ:共進さんのイチオシヨーグルト

ここで、共進さんイチオシのヨーグルトがあるのでご紹介。
共進牧場で育ったジャージー牛の生乳を100%使ったジャージーヨーグルトです。

ジャージー牛の生乳は高脂質・高たんぱくな濃いミルク。
その牛乳を使ったヨーグルトは、コクのある味わいで食感もしっかりめ。とにかく濃厚です。
リッチな味わいを楽しむことができます。

ただこのジャージー牛の生乳は、一日に700ℓほどしか採れません。
共進牛乳で製造している牛乳の0.1%にも至りません。

そのため、なかなかヨーグルトの製品化には至りませんでしたが、
「とにかく味が良い!」と社員の方々の意見もあって数量限定で製品化が実現しました。

FARM CIRCUSでもお取り扱いしていますので、ぜひ一度お試しください。

【記・撮影 谷口】

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