「北神ねぎ」って食べたことある??

「北神ねぎ」って食べたことある??

「北神ねぎ」とは、北区の新しい神戸ブランド野菜を目指し、JA兵庫六甲神戸北営農総合センターが2013年から本格的に出荷を始めた根深ネギ。

日本三大ネギのひとつ「下仁田ネギ」の流れをくみ、
11月下旬頃から3月上旬に収穫され太さ3㎝前後、白い部分20㎝以上、
2~3本で400g以上という条件を満たしたものだけが「北神ねぎ」として出荷されます。

出荷条件をわかりやすくするため、「北神ねぎ」専用の梱包袋があります。

この出荷条件を満たすことは、なかなか難しいと思いませんか。

現在、北神ねぎ生産者数は40名。

実際に栽培されている農家さんの稲生さんへ「北神ねぎ」の取材に伺いました。

稲生さんはどうして「北神ねぎ」を作るようになったのでしょうか。

同町内の坂井さんが栽培を始められ、
「ここでねぎが育つんかいな」と稲生さんは思いつつ、
試しに苗2,000本程から栽培開始したところ、
「なんや、ねぎおもろいやん」と、ねぎ栽培が楽しくなっていったそうで、
はにかむような笑顔で話す稲生さん。


【優しく穏やかに話される稲生さん】

正式に栽培することになり、種の単位で5,000本から開始し、次に増やすとなると、10,000本。

育苗センターで種をプラグトレーに蒔き、管理することで、ある程度大きくなった苗を定植します。

今年は苗12,000本を植え付けしたとのこと!

当初と比べて、苗が約6倍となりましたが、栽培する上で大変なことを聞いてみると・・

何と言っても、植え付けが大変!

植え付けも7月の暑いときにしなければならず、5㎝間隔で苗を植え付けすると、一反で10,000本になります!

今年も稲生家では、お孫さんも含めて家族総出で、苗の植え付け作業をして行ったそう。


【12,000本の苗が植えられた畑】

そして、植え付け後に困ったことが・・

それは、畑一面に「スベリヒユ」が生えてしまい、その除草が大変とのこと。

ねぎの場合、生育状況に合わせて土寄せをする必要があるのですが、
「スベリヒユ」がびっしりと生えていると、土寄せすることができません。

他の圃場に「北神ねぎ」の変更を検討するも、陽当たりと土の問題、そして「北神ねぎ」は植え付け準備から収穫まで半年以上かかるため、他の野菜が栽培できず、現状のままが良いとの判断に至りました。

そして、土寄せと同時に追肥も行うのですが、その肥料代が高騰しています。

ねぎは肥料食いなので、元肥、追肥と肥料代がとても必要になります。
肥料代と種代を合わせると厳しいねと稲生さん。

「スベリヒユ」、肥料代に続いて、今年の暑さ!

植え付け後、潅水不足で苗が枯れてしまい、暑さと雨不足の影響で成長は遅いとのこと。
「北神ねぎ」の出来が良い年は、雨がよく降ったときだそうです。

今後、雨が降ることを願うばかりです。。


【「北神ねぎ」と稲生さん】

最後に、「北神ねぎ」は大好物という稲生さんに、お勧めのねぎレシピを教わりました。

1つ目は、焼きねぎ。
ねぎをしっかりと焼いて、北神味噌を付けて食べる。
「シンプルだけどこれが1番美味しいよ」と稲生さん。

2つ目は、天ぷら。
白い部分も青い部分も天ぷらにすることでねぎの甘さが引き立ち、無駄なくいただける。

あとは、お鍋との相性もばっちり!


【寒くなるほど甘みが増す「北神ねぎ」】

FARM CIRCUSでの販売は、11月下旬~来年3月頃までを予定しています。

農家さんの愛情たっぷりの「北神ねぎ」を是非召し上がってみてくださいね!

※記事は取材当時2023.10.25時点の内容となります。
【記・撮影 FARM CIRCUS】

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