『食べる事を楽しんでほしい』見ても食べても元気になる素敵な工夫が込められた、アトリエココさんのジャムやクッキー

『食べる事を楽しんでほしい』見ても食べても元気になる素敵な工夫が込められた、アトリエココさんのジャムやクッキー

元町駅から少し西へ。
喧騒から離れた通りに、パステルブルーの壁がひときわ目を引く可愛らしいお店があります。
お店の名前は、アトリエココさん。

外観のみならず内装もお名前も可愛らしく、女性が思わずふらっと入りたくなるようなそんな素敵なお店です。

手作りのジャムやアイシングクッキーなど、大切な人に送りたくなるような
“ちょっとした工夫”の詰まった商品を販売しておられます。

お店を運営されているのは、素敵な笑顔が印象的な女性オーナーの大城さん。
明るくてポジティブ。
そんな表現がピッタリで、お話しているとこちらが元気をいただける前向きなオーナーさんです。

アトリエココさんを代表する商品は、なんといっても星の入ったジャムやドレッシング。
ジャムをすくい上げると、小さな星が現れます。

ジャムに星。
今までありそうでなかったこの可愛らしさが人気を博し、女性やお子さまの心を掴んで離しません。
ドレッシングにもこの星が散らばっているので、サラダにかけると生野菜が苦手なお子さまも喜んでくれそうですよね。

この星は柑橘の皮を型抜きしたもの。
ジャムの方はオレンジ、ドレッシングの方はレモンの皮で作られています。
そしてこの星は、なんと全て手で抜いておられるのだそう。
途方もない作業に思えますが、このサイズの星を作るには今のところその方法しかないそうで、
妥協することなく丁寧に作っておられます。

アトリエココさんのもう一つの看板商品は、アイシングクッキー。
食べるのがもったいないほど可愛らしく、ひとたび百貨店などに出店するとアイシングクッキーの注文が殺到して、なんと1ヶ月待ちの状態になるのだとか。

こちらももちろん、一つ一つ手作業で描かれています。
オーダーメイドはもちろんの事、実演販売やアイシングクッキー教室など、さまざまな方法でアイシングクッキーの魅力を発信しておられます。

アトリエココさんの商品の魅力は、可愛らしいことだけではありません。
誰もが安心しておいしく食べられるように、素材と味にもこだわっておられます。

例えばジャムやドレッシングに使われているのは、兵庫県内の農家さんの果物。
それも、全てご自身で畑に赴かれ、直接農家さんとお話したところからだけに限定しているのだそう。
だからアトリエココさんの商品に使われているのは、大城さんが自分の目で畑を確かめられたものだけ。

そして素材だけでなく、味も追及されています。
例えばドレッシング。
ジャムをベースに作っているので、甘いのでは?と思われることも多いようです。
しかしもちろんそれもよく考えられていて、甘みを抑えて酸味もやわらかくすることで絶妙なバランスになっています。
お子さまからご年配までおいしくいただける味わいです。

「やっぱりご家族みんなで楽しんでもらいたいなって思うから、、みんなで食べれないと意味がないので。」と大城さん。

もちろん、アイシングクッキーにもこだわりが。
アトリエココさんのアイシングクッキーに使われているのは、兵庫県産の小麦粉だけ。
お砂糖もキビ砂糖が使われているので、サクサクでホロっとした食感と、優しい味わいが楽しめるようになっています。

【毎日誰もがやっている“食べること”がもっと楽しんでほしいから】

こうした可愛らしい人気商品を作っておられるのには、大城さんのある想いがありました。
“食べる事”は、私たちにとってとても身近でな事ですよね。毎日必ずご飯を食べます。
毎日の事だからこそ、その時間に笑顔になれたらそれはとても素敵な事。
大城さんが届けたいのは、“ちょっとした工夫”で食事が楽しくなる、そんな商品なのだそうです。

「1日に3食食べる中で、 “ちょっとした工夫”で食べる事に興味を持てたり、皆さんが思わず笑顔になれるような、そんな商品をご提供したいと思っています。私が小さい頃、母がちゃんと手作りの料理を作ってくれていました。冷凍や出来合いのものが出てきたことがなくて。今思えば、それってすごく幸せな事やったんやなって思ったんですよね。
そういうこともあって『食べるのって幸せやな』とか『楽しいな』っていうことを、皆さんにも知ってもらえたらいいなって。」

【コンセプトは『cocoから広がるeat happy』食べるから広がる笑顔と幸せ】

食卓が楽しくなる商品をお届けしておられるアトリエココさんのコンセプトは、
『cocoから広がるeat happy』

食べる事を幸せだと感じてもらいたい、食事を楽しんでもらいたい。
そんな大城さんの気持ちが伝わる、シンプルで素敵な言葉です。

この“eat happy”という言葉は、商標登録も取得なさっているのだとか。
アトリエココさんの店名の由来も、実はこのコンセプトからきています。
“ここ”から広げていきたいと、そんな思いが込められているそうです。

アトリエココさんのお客様のお話で、とってもほっこりするお話を伺いました。
毎日なかなか起きないお子さまが『星ジャムあるよ』ってお母さんが声をかけると、飛び起きてくれるようになったのだそう。
まさに“eat happy”を感じる、とてもほっこりするエピソードですね。

「そのお話を聞いた時は、本当に嬉しかったですね!夜な夜な星をくり抜いて良かったなって。笑
手作業でしているので正直結構大変なんですけど、そういうお話をきくと『やってて良かった、間違いじゃなかった』って思えますよね。」

【アトリエココさんを支える、大城さんの驚きの行動力】

大城さんはアトリエココを開かれるまでに、さまざまなご経験を重ねてこられました。
ケーキショップにパン屋さん、関西最大のテーマパークのクルーをされていた事もあるのだとか。
他にも“自分のお店を持つ”というご自身が抱えておられた長年の夢に向けて経営を学ぶために、カフェの店長を務められたり、大好きなコーヒーを学ぶためにフランスやイタリアの方に留学に行かれたりと、とにかくアグレッシブにひたむきに、ご自身の夢をかなえる為に活動してこられました。

その力強い行動力は、アトリエココさんで素敵な商品が生まれる一つの要因になっています。
現在は在庫が無くなってしまっているそうですが、アトリエココさんにはとっても可愛らしいギフトボックスがあります。
その箱が誕生したのは、まさに大城さんの行動力の賜物。

絵本を思い起こさせるようなやわらかいイラストが、なんとも可愛らしいですよね。
女性やお子さまが思わず魅入ってしまいそうな、素敵なデザイン。
中央には、アトリエココさんのオリジナルキャラクター“ココうさぎ”が描かれています。

このイラストを描いたのは、とある絵本作家さん。
大城さんが“手しごと市”というイベントに行った時、その絵本作家さんの絵本に出会い『絶対にお店に合う!』と一目ぼれ。すぐに作家さんを調べてコンタクトを取ったといいます。

その事がきっかけで、アトリエココさんの箱をその方に描いてもらう事になり、オリジナルキャラクターも誕生したのだそう。
そうして誕生したギフトボックスは大人気で、この箱が欲しくて商品を買いに来る方もおられるほど。
女性やお子さまはもちろん、男性のお客様も購入していかれるのだとか。

一目惚れして、すぐに調べて、臆することなく連絡して、商品化まで。
大城さんの行動力が無ければこの可愛らしいギフトボックスも生まれていませんでした。

【仲睦まじい3人の女性で拡げる繋がり、拡がる夢】

行動力あふれるアグレッシブな大城さんは、発信力と人を巻き込む魅力の持ち主でもあります。
アトリエココさんができるまでにも、色んな人との繋がりが生まれてきました。

「自分たちでできる事って、限界があると思うんです。人の力あって、もっと良いモノができていく。そう思うから『こんなことやりたいねん!』とか、色んな人に言っちゃいます」と大城さん。

例えば食育イベントの人との繋がり。
星ジャムが生まれるきっかけにもなった出会いで、コロナ前にはイベントを共催したりもなさっていたそう。
その繋がりは、現在のアトリエココさんのお店が誕生するきっかけにもなっています。

元町にお店を構える前は灘区の方に工房があり、当時は製造のみでしたが、食育イベントの方の紹介である女性と出会う事に。
その女性が、現在アトリエココさんで主にレシピ開発やアイシングクッキーを担当されている女性スタッフの河合さん。

紹介されて出会ってから意気投合し、「一緒にお店やろうよ」と、あれよあれよという間に現在の場所にお店を開く事になったのだそう。
河合さんは「家で家事するよりも、アトリエに行きたい!って、早く仕事に行きたいって思います」と、笑顔でお話してくださいました。

二人はよく、姉妹と間違われるそうです。
たしかに姉妹だと感じるほどに仲が良く信頼し合っているご様子で、素敵なパートナーなのだと感じます。
微笑ましくすらある二人を見ていて、心が洗われていくようでした。

そんな大城さん。まだまだ野望は尽きないご様子で、今後はかねてからの夢だったカフェを開く事を目指していると教えてくださいました。他にも、漢方薬局など他分野とのコラボレーション商品や、ゆくゆくは海外展開まで。
アグレッシブな大城さんらしい、希望に溢れた夢の数々です。

そしてその夢は少しずつ現実味を帯びてきているものもあるのだそう。
アトリエココさんには、大城さんと河合さんの他に、もう一人女性の方がおられます。
もともと大城さんの後輩だったという米倉さん。
米倉さんは韓国語がご堪能だそう。
さらには知人が韓国出店に協力すると声を上げてくれていたりと、一歩ずつ実現へと近づいていっているそうです。

「『食べる事を幸せに感じてもらいたい、楽しんでもらいたい』そういう商品を届けたいなら、自分たちが楽しくないとダメですよね。」と話す大城さんは、ご取材中も笑顔がつきず、とても楽しそうに色んなお話をきかせてくださいました。

河合さんも米倉さんも、大城さんと同じく人と接する事がお好きなそうで、お客さんが来られた際はみなさんつい話し込んでしまうのだとか。

明るい女性3人で、愛情をこめて作られたアトリエココさんの商品。
見ても食べても元気がもらえるので、ぜひ一度訪ねてみてくださいね。

<アトリエココ公式サイトはこちら>

【記・撮影 谷口】

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