必要なことをちゃんとするだけ。ていねいに向き合い育てる大家さんのいちご

必要なことをちゃんとするだけ。ていねいに向き合い育てる大家さんのいちご

春を迎えて日に日に日差しがあたたかくなり、いちご狩りもいよいよシーズンの佳境を迎えています。

今回ご紹介するのは、神戸市北区の大沢(おおぞう)町でいちご栽培をされている「大家農園」さん。
三田市を代表する洋菓子店の「エスコヤマ」さんでも大家さんのいちごを使ったスイーツが販売されているほど、その美味しさには定評があります。

いちごと向き合いていねいに育てる、二代目の大家喜八郎さんにお話を伺いました。

美味しさに秘訣もノウハウもない。いちごに必要なことをちゃんとするだけ。

もとは、喜八郎さんのお父さまがハウス2棟から始めたといういちご栽培。
喜八郎さんが勤めていた会社を退職したタイミングで、農園を継ぐことになったそう。

「農業経験は一切なかったよ。でも、食べていかなあかんかったからね」

農園を引き継ぎ、未経験ながら奥さまと二人三脚で1年1年、いちごと向き合ってきた喜八郎さん。
現在では全5棟のハウスで、6種類の品種をていねいに育てられています。

「みなさん美味しいって言うてくれるけど、美味しさの秘訣とかノウハウとかはないよ。お水と肥料と、いちごに必要なものをちゃんとするだけやな」

毎日すること、当たり前のことほどていねいに。
その「ていねい」の一つひとつが、大家さんの美味しいいちごを作っている理由かもしれません。

お客さんの「美味しかった」がうれしいから

「章姫」「やよいひめ」「紅ほっぺ」「さちのか」「おいCベリー」「もういっこ」の6種類を栽培されている大家農園は、周辺の農家さんに比べても育てているいちごの品種が豊富だといいます。

「やっぱり来ていただいたお客さんが『美味しかった』『楽しかった』って言って帰ってもらえるのがうれしいからね。いろんなもんを作ってみたいね」と、楽しそうに話す喜八郎さん。

「まあまずは食べてみてよ」といただいたのが、赤くたっぷりと実った「おいCベリー」と「章姫」です。

「おいCべりー」は、上部をかじるとみずみずしく、下部にぎゅっと甘さが詰まった美味しさ。

「章姫」はおいCベリーに比べて、豊かに育った大粒とやさしい甘さ、みずみずしさが印象的でした。

いちご狩りで、摘みたての美味しさを

いちご狩りシーズンも、GWがいよいよ最終。
大家農園では、小さなハウス2つを合築したという大きな新築ハウスでいちご狩りが楽しめます。

また、神戸にお仕事や留学で来ている外国の方たちや、ホテルフルーツフラワーに宿泊している観光客の方も多いようです。

海外からのお客さまにも楽しんでいただけるよう慣れない英語に奮闘中という接客担当の奥さま。
手作りのご案内シートから、お客様へのあたたかい思いがにじみ出ています。

「最初にハウスに入ったときの『わあ!』っていう声とか、帰り際の『美味しかった』っていうことばがいいよね。来てくれたお客さんが喜んでくれはるのがやっぱり嬉しいね。」

はにかむ笑顔がすてきな喜八郎さん。
ハウス中のいちごたちも、嬉々として伸びやかに成長しているように見えました。

さいごに

さいごに、喜八郎さんが思う大家農園のいいところについてお伺いしました。

「人当たりのいい奥さんですかね。お客さんも楽しんでくれてはります。今季のいちご狩りも終盤を迎えておりますが、来季も皆様のお越しを心よりお待ちしております。」

あたたかい心が通う大家農園で、ていねいに育てられたいちご。
そのままの美味しさを一番実感できるいちご狩りで、大沢のきれいな空気ごと、召し上がれ。

(記・古家 友佳子)

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