自然の要塞に囲まれた広い果樹園を守る松下夫妻

自然の要塞に囲まれた広い果樹園を守る松下夫妻

この時期になると、FARM CIRCUSのMARKET(直売所)の棚に所狭しと並ぶ果物たち。
そのなかでも瑞々しさに加え、すっきりとした甘さで多くの人を魅了する梨は、
秋の訪れを感じさせてくれる人気の果物。
多くのファンを持ち、わざわざ遠方から買いに来る人もいるというおいしい梨を育てる、
神戸市西区にある甘果園の松下夫妻を訪ねました。

年間を通して様々な果物を育てる松下夫妻。
梨だけでも、幸水や新水、豊水、新興、新高、王秋、愛宕、ラ・フランスなど多種にわたり、
その他、ぶどうや柿、サクランボに梅、ブルーベリー、スモモ、ビワ、桃、栗、みかん、レモン、キウイなど、
広大な敷地を歩けば様々な果物の樹に出会うことができます。

もともと松下さんのお父さんが約40年前に、この地で果物を育てられたのが甘果園のはじまり。
風や雨に弱い果物にとって、災害は天敵。
甘果園のある場所は、温暖な気候や降雨量が少ないことに加え、
山々に囲まれた自然の要塞に守られた場所であるため、台風などの災害の被害が少ない場所だそうです。
2代目になる松下さんが後を次いで約20年。
従業員数名を雇い、多くのファンをもつ人気農園に成長しました。

化学肥料は使わず、牛ふんや牡蠣殻などをはじめとした有機肥料を中心にして育てる松下さん。
まずは、果物の樹が元気に育つように撒く元肥、
そして収穫50日前くらいに果物がしっかり実るようにと撒く玉肥、
最後は収穫後に果物に栄養をとられ弱った樹へ感謝の気持ちを込めて撒く礼肥。
年に3回、広大な敷地に有機肥料を撒いてまわり、樹の手入れを行うおかげで、
平均糖度13度以上の甘い梨が育つのだそうです。

また、おいしい果物を育てるために、選定作業と摘花作業が重要だと話してくれた松下さん。
梨は、大きなものだと1つの樹に約500個もの実をつけるそうなのですが、
それでも約8割くらいは摘花しているのだそう。
時期になると何度も梨の樹に足を運び摘花作業を行うので、
梨の顔を覚えてしまうほどだと笑いながら話す松下さんの表情から、果物への愛情を感じました。

梨だけで750本もの樹を育てる松下さん。
車を使わないと移動が難しい広い果樹園のなかを、朝はやくから収穫し、夜は遅くまで配送する毎日。
そんな大変そうに見える生活は、おいしい果物を育てるためには当たり前のことだと話してくれました。
松下さんの後は、息子さんが家族とともに、
後を継いでくれることが決まっているそうで、その日が楽しみな様子の松下さん。
梨の樹の寿命はおおよそ40年くらいで、お父さんの代から受け継いだ樹々は、そろそろ寿命を迎えるものもあるそう。
毎年、100本近くの苗木を植えて次世代へ受け継いでいく準備をしているのだと、嬉しそうに話してくれました。

取材日:2017年8月29日 取材場所:神戸市西区 甘果園 取材・執筆:濱部 玲美 写真:福原 悟史

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自然の要塞に囲まれた広い果樹園を守る松下夫妻

この時期になると、FARM CIRCUSのMARKET(直売所)の棚に所狭しと並ぶ果物たち。
そのなかでも瑞々しさに加え、すっきりとした甘さで多くの人を魅了する梨は、
秋の訪れを感じさせてくれる人気の果物。
多くのファンを持ち、わざわざ遠方から買いに来る人もいるというおいしい梨を育てる、
神戸市西区にある甘果園の松下夫妻を訪ねました。

年間を通して様々な果物を育てる松下夫妻。
梨だけでも、幸水や新水、豊水、新興、新高、王秋、愛宕、ラ・フランスなど多種にわたり、
その他、ぶどうや柿、サクランボに梅、ブルーベリー、スモモ、ビワ、桃、栗、みかん、レモン、キウイなど、
広大な敷地を歩けば様々な果物の樹に出会うことができます。

もともと松下さんのお父さんが約40年前に、この地で果物を育てられたのが甘果園のはじまり。
風や雨に弱い果物にとって、災害は天敵。
甘果園のある場所は、温暖な気候や降雨量が少ないことに加え、
山々に囲まれた自然の要塞に守られた場所であるため、台風などの災害の被害が少ない場所だそうです。
2代目になる松下さんが後を次いで約20年。
従業員数名を雇い、多くのファンをもつ人気農園に成長しました。

化学肥料は使わず、牛ふんや牡蠣殻などをはじめとした有機肥料を中心にして育てる松下さん。
まずは、果物の樹が元気に育つように撒く元肥、
そして収穫50日前くらいに果物がしっかり実るようにと撒く玉肥、
最後は収穫後に果物に栄養をとられ弱った樹へ感謝の気持ちを込めて撒く礼肥。
年に3回、広大な敷地に有機肥料を撒いてまわり、樹の手入れを行うおかげで、
平均糖度13度以上の甘い梨が育つのだそうです。

また、おいしい果物を育てるために、選定作業と摘花作業が重要だと話してくれた松下さん。
梨は、大きなものだと1つの樹に約500個もの実をつけるそうなのですが、
それでも約8割くらいは摘花しているのだそう。
時期になると何度も梨の樹に足を運び摘花作業を行うので、
梨の顔を覚えてしまうほどだと笑いながら話す松下さんの表情から、果物への愛情を感じました。

梨だけで750本もの樹を育てる松下さん。
車を使わないと移動が難しい広い果樹園のなかを、朝はやくから収穫し、夜は遅くまで配送する毎日。
そんな大変そうに見える生活は、おいしい果物を育てるためには当たり前のことだと話してくれました。
松下さんの後は、息子さんが家族とともに、
後を継いでくれることが決まっているそうで、その日が楽しみな様子の松下さん。
梨の樹の寿命はおおよそ40年くらいで、お父さんの代から受け継いだ樹々は、そろそろ寿命を迎えるものもあるそう。
毎年、100本近くの苗木を植えて次世代へ受け継いでいく準備をしているのだと、嬉しそうに話してくれました。

取材日:2017年8月29日 取材場所:神戸市西区 甘果園 取材・執筆:濱部 玲美 写真:福原 悟史

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