神戸の街とともに歩む、長く愛されるベーカリーKÖLN

神戸の街とともに歩む、長く愛されるベーカリーKÖLN

道の駅 神戸フルーツ・フラワーパークのなかにあるFARM CIRCUSで、
毎朝、香ばしいかおりとともにおいしそうなパンを並べるKÖLN FARM BAKERY(ケルン・ファームベーカリー)。
昭和21年創業の神戸を代表する老舗、KÖLN(ケルン)監修のKÖLN FARM BAKERYでは、
親子3世代に渡り、たくさんの人に愛され続けている「チョコッペ」などのおなじみのパンはもちろん、
地元の野菜や、月ごとのテーマ食材を使用したサンドイッチなど、ここでしか味わえない商品も並びます。
そんなKÖLNの3代目である壷井さんに、お話をお伺いしました。

FARM CIRCUSから声がかかったとき、すぐに出店を決意したという壷井さん。
神戸に生まれ、幼い頃に家族で訪れていたフルーツフラワーパーク。
長い月日が経ち、ほとんど足を運ばくなくなり、当時の賑わいを見せなくなってしまった場所を、
道の駅としてもう一度復活させるというFARM CIRCUSの挑戦は、
壷井さんにとって子どもの頃の思い出の場所へ恩返しできるようでとても嬉しかったそうです。

FARM CIRCUSが、神戸の発信基地になりうる可能性を感じ、
神戸市北区の地域住民にとって、農家さんにとって、
なくてはならない存在となる道の駅を一緒に作れるというワクワク感とともに、
道の駅のベーカリーも、嗜好品としてではなく生活必需品として、
生活になかに当たり前のようにあるような存在になっていきたいと考えた壷井さん。
阪神大震災を乗り越え、創業71年を迎えるKÖLNだからこそできる挑戦にむけて走り出しました。

家業を継ぐことを決意してから、ドイツで修業を積み、高い技術を身につけた壷井さん。
しかしながら、新しい技術をつかった新しいパンを作っても、最初はなかなか売れなかったそうで、
その理由が「食べ方」まできちんと伝えられていなかったことだと感じ、
食育にも力を力をいれることを決意し、現在様々な活動に取り組んでいらっしゃいます。
71年の歴史を重ねるKÖLNには、
発売当初から多くの人に愛されてきたKÖLNの代名詞とも言えるパンがいくつもあります。
そんな長く愛されてきたものを大切にしながら、新しい技術をより身近に感じられる学びとともに、
KÖLNとしての魅力を伝えていきたいと話してくれました。

これからは、100年企業を目指し、
地元神戸とともに歩んでいくKÖLNでありたいと話してくれた壷井さん。

FARM CIRCUSを訪れたら、是非長く人々を魅了してきた
愛嬌たっぷりのパンを味わってみてください。

取材日:2017年7月11日 取材場所:神戸市北区FARMCIRCUS内 取材・執筆:濱部 玲美 写真:片岡 杏子/福原 悟史

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